【町田市の税理士が解説する融資のポイント】日本政策金融公庫とは?

これまで創業融資の記事では何度となく日本政策金融公庫の融資について解説してきました。しかし、銀行や信用金庫は普段の生活で目にしたり利用する事も多いかと思いますが、

日本政策金融公庫は普段の生活で利用する事は少ないかもしれません。

そこで今回は、日本政策金融公庫について少し掘り下げていきたいと思います。

日本政策金融公庫とは?

日本政策金融公庫は政府系金融機関の一つで、2008年に設立されました。その目的は、中小企業や個人事業主、農林漁業者などが資金を調達しやすい環境を提供することにあります。特に、通常の銀行融資を受けにくい起業家や小規模事業者の支援に力を入れており、創業融資はその代表的な制度です。

一般的な金融機関から融資を受ける際、事業が未経験であったり、実績がない場合、審査が厳しくなることが多いです。これに対して、日本政策金融公庫は、創業前の段階や事業経験の浅い起業家でも融資を受けやすいという特徴を持っています。また、融資のプロセスが明確で、必要な書類やステップが事前に把握しやすいため、初めての方でも安心して申し込みができるのも魅力の一つです。

日本政策金融公庫の金利

次に、日本政策金融公庫の創業融資の大きな特徴として挙げられるのが、「低金利」です。一般の銀行融資と比べて、金利が低く設定されているため、返済の負担を軽減することができます。融資を受ける事で手元の資金を増やし、安心して事業を始められるのが創業融資ですが、金利はその安心のための保険料みたいなものだと思います。とはいえ、その金利も低ければ低い方が、特に創業期にはありがたい制度です。

具体的な金利は、経済状況や申込者の条件によって変動するため一概には言えませんが、一般的には銀行の無担保融資に比べて有利な条件で提供されています。これは、政府が中小企業や新規事業者の成長を後押しするための政策の一環であり、特に創業初期の資金繰りにおいて大きなメリットとなるでしょう。

また、金利だけでなく返済期間の長さも特徴的です。一般的に運転資金で最長7年、設備資金では最長10年の返済期間を組む事ができるので、無理のない返済スケジュールを組むことができます。これにより、創業当初の資金繰りが厳しい時期にも、長期的な視点で計画を立てることが可能です。

無担保・無保証

起業家にとってもう一つの大きな不安要素が「担保」です。中には担保を提供しなければいけないんじゃないかと思われる方もいるかもしれませんし、これが融資を受ける際の大きなハードルと考えている方もいるかもしれません。しかし、日本政策金融公庫の創業融資は、基本的には無担保・無保証人での融資が可能です。

特に、創業期でまだ資産を十分に持っていない方や、家族に保証人を頼みにくい方にとって、この無担保融資の制度は大きなメリットです。

ただし、担保や保証人が必要ないとはいえ、審査は慎重に行われます。特に、事業計画書や創業計画書は非常に重要になります。融資を受けるためには、これらの書類をしっかりと準備し、自分の事業がどのように収益を上げ、成長していくのかを具体的に説明することが求められます。

まとめ

日本政策金融公庫の創業融資は、低金利かつ無担保で利用できるケースが多く、起業したばかりの方にとって非常に有利な条件が揃っています。政府系の金融機関だからこそ提供できる信頼性と安心感があり、特に創業期の資金調達に困っている方にとっては、強力なパートナーとなるでしょう。事業計画や将来のビジョンをしっかりと描き、必要な資金を効率よく調達するために、日本政策金融公庫の創業融資をぜひ活用してみてください。

小池税理士事務所では創業融資のサポートを行っているので、わからないことやお困り事がございましたら、お気軽にご連絡ください。