【町田市のクラウド会計に強い税理士が解説!】freeeとマネーフォワードの違いって?

昨今シェア率を拡大させているクラウド会計ですが、図1は、2024年3月時点で、クラウド会計を利用している個人事業主に調査を行った結果になります。弥生会計(53.6%)が圧倒的ですが、その次にfreee(24.9%)、マネーフォワード(15.2%)と続いています。このように、freeeとマネーフォワードは、シェア率が均衡していることもあってか比較検討されることがよくあります。実際、顧問先のお客様でも最初どちらの会計ソフトにするか迷う方が多くいらっしゃいます。

それぞれfreeeとマネーフォワードは、個人事業主向けと法人向けで異なるプランを提供しており、必要な機能や企業規模に合わせて選択可能です。今回は、2つのソフトがどのような人に合っているのかを紹介したいと思います。

freeeとマネーフォワードの特徴

【freee】

 freeeは特に中小企業や個人事業主向けに直感的な操作性を重視した設計がされています。特に会計の専門知識がない初心者でも扱いやすい点が特徴で、シンプルでわかりやすいUIが採用されており、操作に迷わないようガイドが豊富に用意されています。また、スマートフォンからでも操作がしやすいアプリが提供されており、移動中や出先からでも簡単にデータ入力や確認が可能です。

【マネーフォワード】

 一方のマネーフォワードも見やすいUIを持っていますが、操作性の面ではやや会計知識を持つユーザー向けにデザインされています。そのため、経理の基礎知識があるユーザーにとっては、使いやすいと感じるでしょう。スマートフォンアプリも提供されていますが、PCでの利用の方が使いやすい印象です。

freeeとマネーフォワードの料金の違い

【freee】

 freeeの料金体系は、個人事業主・法人共に以下のようなプランに分かれています。

(個人事業主)

・スターター  年額11,760円(税抜)

・スタンダード 年額23,760円(税抜)

・プレミアム  年額39,800円(税抜)

(法人)

・ひとり法人  年額35,760円(税抜)

・スターター  年額65,760円(税抜)

・スタンダード 年額107,760円(税抜)

・アドバンス  年額477,360円(税抜)

・エンタープライズ 個別見積もり

【マネーフォワード】

(個人事業主)

・パーソナルミニ  年額10,800円(税抜)

・パーソナル    年額15,360円(税抜)

・パーソナルプラス 年額35,760円(税抜)

(法人)

・スモールビジネス 年額35,760円(税抜)

・ビジネス     年額59,760円(税抜)

・エンタープライズ 個別見積もり

<参考>~2024年11月時点~

freeeヘルプセンター「(個人)freee会計のプランについて」

https://x.gd/zeQo3

freeeヘルプセンター「(法人)freee会計のプランについて(2024年7月以降)」

https://x.gd/vflaP

マネーフォワードHP「マネーフォワード クラウドの料金・プラン」

https://biz.moneyforward.com/price/individual

基本的に、freeeとマネーフォワードの料金感にそこまで大きな差はありません。ただ、マネーフォワードの方が全体的に低い価格設定なので、機能にこだわりがなければ価格で選ぶのも一つの手かもしれません。(2024年11月時点)

選び方のポイント

【freeeの方が向いている人】

freeeは、経理初心者向けに設計されているため、初めて会計ソフトを導入する企業や中小企業、個人事業主にとっては、とても使い勝手が良いと思います。特に、ガイド機能が充実しているため、会計知識のない経営者にも適しています。また、スマートフォンアプリの操作性が高く、外出先でも経理業務が可能です。

【マネーフォワードの方が向いている人】

マネーフォワードは、会計処理が複雑な業務を抱える企業や、複数の部署での利用が必要な比較的規模の大きい企業に利用されている傾向にあり、経理担当者や会計知識があるユーザーにとっては使い勝手がとても良いと思います。

 また、上記でも述べたように価格重視する場合でも、現状マネーフォワードの方が良いかもしれません。(2024年11月時点)

まとめ

freee会計とマネーフォワード クラウド会計の料金体系は、事業の規模や利用目的に応じて柔軟に選択できる点が共通していますが、それぞれ得意分野が異なります。会計初心者やシンプルな操作を求める方にはfreeeが適しており、経理業務に慣れた方や複雑な管理を求める法人にはマネーフォワードが向いています。

 自分で両方試してみるのが一番良いかと思いますが、中々そういった時間を取ることが難しい方もいると思います。そういう場合には、普段から色々な会計ソフトを使用している会計事務所や税理士事務所のような専門家にアドバイスを求める方が良いかもしれません。小池税理士事務所では、freeeとマネーフォワードの両方を取り扱っております。 なにかご相談してみたいことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。