【町田市のfreee認定アドバイザー税理士が解説!】記帳は自分でやるべき?記帳代行を依頼すべき?
会計ソフト「freee」と税理士事務所等に記帳代行を依頼する場合には、金額、サポートの範囲、時間的な負担などに違いが出てきます。ご自身の状況や性格によって、どちらが良いかは異なってくると思いますので、以下の解説を参考に考えてみて下さい。
金額の違い
【「freee」を使用する場合】
「freee」は、クラウド型の会計ソフトで、月額制や年額制で使用料が発生します。プランによって機能やサポート内容が異なります。
料金はおおむね以下の通りです(2024年時点の目安)
・ひとり法人プラン:月額2,980円〜
・スタータープラン:月額5,480円~
・スタンダードプラン:月額8,980円〜
このように、「freee」の基本料金は月額数千円であり、税理士事務所の代行費用と比べると低コストになる場合が多くあります。ただし、記帳作業をご自身で行ってもらう必要があるため、ソフトの操作に慣れる時間や取引入力の手間がかかってしまいます。
【税理士事務所に記帳代行を依頼する場合】
記帳代行を依頼する場合の料金は、依頼する税理士事務所やサービス内容によって異なります。取引量が少ない場合は月1万円前後で済むこともありますが、取引が多い場合や複雑な仕訳が必要な場合には月3万円以上かかることもあります。
もちろん税理士に依頼することで、税務処理や法律に関する知識を活かした適切な処理を行ってくれますが、金額だけで考えると、「freee」よりも初期コストや維持費は高額に可能性があります。
サポート範囲の違い
【「freee」を使用する場合】
「freee」は自動仕訳機能や、銀行口座・クレジットカードのデータ連携機能が充実しており、手入力の手間を軽減する工夫がされています。たとえば、取引の自動分類や、経費・売上の仕訳をソフトが提案してくれるため、基本的な帳簿作成は比較的簡単です。
ただ、最終的な帳簿の確認や、税務的な判断はご自身で行う必要があります。「freee」には、チャットサポートや電話サポートがありますが、税務に関する専門的な相談は含まれておらず、税理士に相談したい場合には、別途料金が発生する形になります。
【税理士事務所に依頼する場合】
記帳代行を依頼する場合には、日々の取引を税務的な視点で整理し、正確な帳簿を作成してくれます。また、税務申告や決算書作成もそのまま依頼できるため、普段から記帳代行を依頼している場合には、会社の情報や状況を事務所側が把握しているため、決算申告作業を円滑に進めることができるでしょう。
また、顧問契約を結んでいれば、税務や経営に関する相談ができ、税務調査対応や節税対策など、専門家のアドバイスを受けることができます。
時間的な負担
【「freee」を使用する場合】
上記でも解説したように「freee」は、自動仕訳や連携機能を活用すれば時間を短縮できますが、最終的な確認や調整は自分で行う必要があります。特に仕訳が複雑になる場合や、税務的な知識が必要になる場合は、かなりの時間を要してしまう可能性があります。
【税理士事務所に依頼する場合】
日々の帳簿作成の手間をほぼすべて外部に委託でき、自分自身で行う作業を最小限に抑えることができます。またこれにより、本業や経営に集中する時間を確保するだけでなく、経理や税務に関わるストレスを軽減することができます。
また、先ほども解説した通り、普段から税理士に正確な会計を作成してもらうことで、年度末や決算時の追加作業が少なく済み、必要な書類を揃えたり、税理士と簡単な打ち合わせをする程度で、決算申告が済むことが一般的です。
まとめ
「freee」を使い、自分で記帳する場合と、記帳代行を依頼する場合には、それぞれに異なる特長があります。税務処理のミスを防ぎ、専門家のサポートを受けたい場合や数字が苦手だったり、経理業務に費やす時間がほとんどない場合には、税理士事務所に記帳代行を丸投げするという方法が安心だと思います。
一方で、コストを抑えつつ自分で記帳入力をしたい場合には、「freee」がおすすめです。
また、銀行口座やクレジットカードを連携し、現金で支払った領収書や請求書等の簡単な仕訳をご自身で入力をして、チェックのみを税理士に依頼するという方法もあります。
小池税理士事務所では、freeeの認定アドバイザーの資格を有しているため、最初の設定から普段の記帳方法の効率的な提案をすることが可能です。「freee」や記帳代行について分からない事や不安なことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。